エル・ヤワラ(Äl Jawala)はドイツ南部フライブルク市のワールドミュージック・バンド。2000年の結成で、メンバーは5人。バンド名のエル・ヤワラはアラビア語、その意味は「さすらい人」。自分たちの演奏する音楽はバルカン・ビッグ・ビートだと本人たちはいうが、イギリスのDJファットボーイ・スリムはフォクロア(民間伝承)のようなものとする。中近東も音楽と東ヨーロッパの音楽的要素を現代的ダンスフロア音楽と結合させている。
シュテッフィ・シンマー(アルト・サクソフォン)、クリシャン・ルカノー(テノーア・サクソフォンとアルト・サクソフォン)、マークス・シューマッハ(パーカッションとドラム)とダニエル・ペッレグリーニ(パーカッション、ドラムとディジュリドゥ)がまず2000年にカルテットを結成。4人はとりあえずマークス・シューマッハの台所に集まり、そこでジャム・セッションを、次は市内のフリュキガ湖の湖岸で、そしてだんだん市内の路上で演奏するようになった。2002年に初アルバム「ウルバナーティヤ(Urbanâtya)」をリリース、2004年にダニエル・ヴェルディル(コントラバス)がバンドに加わり、クインテットになった。2005年以降、バルカン・ポップのDJシャンテルが経営するフランクフルトのブコヴィナ・クラブでのコンサートが相次ぎ、エル・ヤワラの名は一躍有名になった。
エル・ヤワラは中央ヨーロッパや東ヨーロッパの路上、コンサート会場、クラブやフェスティヴァルなどで演奏活動を続行。2005年に西ヨーロッパのバンドとしてはじめてルーマニア・ヴァマ・ヴェチェで開催のフェスティヴァルで演奏。また、エル・ヤワラはドイツ南部バーデン・ヴュルテンベルク州のエッメンディンゲン市の文化功労賞を受賞、ワールドミュージックのクレオール・フェスティヴァルでも審査委員と聴衆から表彰された。
バンド結成以来、エル・ヤワラは現在まで種々雑多なCDなどを発表、その多くの曲は選集などにも編入された。たとえば、2016年リリースのDJロック・ジターノの「パンデモニウム・ジターノ」にも。同年にリリースされた「ヒップノフォニク(Hypnophonic)」がエル・ヤワラの最新アルバム。
Members:
Steffi Schimmer - Altsaxophon
Krischan Lukanow - Tenor- und Altsaxophon
Markus Schumacher - Percussion, Drums
Daniel Pellegrini - Percussion, Drums, Digeridoo
Ben Krahl - Bass
Text: Robert Lippuner / Global Music Network
Translation: Martin Kaneko
References:
https://www.facebook.com/aljawala/
https://www.black-forest-voodoo.de/artists/%C3%A4l-jawala/
https://de.wikipedia.org/wiki/%C3%84l_Jawala